どこぞの大手企業などでの「副業解禁!」なんていうおめでたいニュースが、また先日もテレビニュースやヤフーニュースで流れていましたけど、もうなんと言うか、こういったニュースを見るにつけて時代錯誤的な感じがして仕方がありません。
まず大前提として、会社が定年まで面倒を見てくれる終身雇用制度なんてとっくに終わっているのに、あたかも終身雇用があるかのようにそれを前提として会社からの給料以外の収入源を作ろうと考えていない人は、僕からしてみれば自らリスクが高い危険な人生を送ろうとしていると言わざるを得ません。
「自分は能力が高いので仮に職を失っても再就職できる!」
サラリーマンの中にはこのように考えている人もいるかもしれません。
確かに30代前半までであれば、ある程度のスキルや専門知識があれば待遇の良い会社に再就職もできるかもしれませんが、40歳や50歳になった時に職を失ってしまったら、いったいどうするんですか?という話です。養うべき家族もいると思いますし。
今は子供の頃からインターネットに触れる事によってスキルに長けている優秀な20代や30代がたくさんいる上に、これからは安い人件費で外国人もどんどん採用できるようになります。
正社員が行う必要のない仕事はどんどんクラウドワークスなどのランサーに安価で発注されますし、日本人がやる必要のない労働はどんどん諸外国に外注化され、人間がやる必要のない労働もどんどん人工知能に置き換わっていきます。
そのような状況下で誰も40歳や50歳のお荷物のおじさんをあえて“雇用”しようとは思わないでしょう。雇用には企業側にもリスクが伴うわけですからね。
これだけ動きがある時代です。もはや過去の事例は通用しませんから、自分達の少し上の世代の人達が例え職を失ってもなんとかなっていると言って、自分がこの先食っていけるという保証なんてどこにもないわけです。日本でも年々、貧富の差が広がっているわけですし、稼げない下の層の人達の生活はどんどん悲惨になる一方です。
1つの収入源に依存する状況は、例えば投資の世界で考えるとある1つのものだけに全資産を投資しているのと似ていますよね?投資の話で考えればこの状態は非常にリスクが高いという事は誰もが理解できるのですが、それを個人の収入の取り方にも同じように置き換えてしまうのはマズイわけです。
1つしかない所からの収入が途絶えると、もはや打つ手が無くなってしまうからです。
だからそうなってしまう前に、いくつかの収入源を作っておけば、仮に1つがダメになってしまったとしても他をあてにすればいいわけですし、会社の給料以外の収入源が会社の給料を大きく上回ってしまったって別に良いのです。
だからせっせと副業なり自分のビジネスを始めないといけない。アフィリエイトでも転売でも何でも良いわけです。会社の給料が上がる事だけを期待していてはダメですし、もはやそこに依存するという考え方を改めないといけないのです。
「アフィリエイトはお小遣い程度しか稼げない」
こんな風に思っているサラリーマンがまだまだ過半数な事に驚きました。先日、とある上場企業のサラリーマン達と話をする機会があったのですが、アフィリエイトなどのインターネットビジネスなんて月に数万円稼げれば大成功だと思っている人がたくさんいたのです・・・
その人達の情報収集能力の低さに呆れてしまって、「いったいあなたはいつの時代に生きているんですか?」と言いたくなりましたが、無駄な労力を使うだけなのであえてその場では何も言わずに終わりましたけどね。
大きな話をすると僕ら人間にとって「いかに生きるか」「いかに稼ぐか」という事を真剣に考えたら、良質な情報こそが命ですし、資産を築いていこうと思う人ほど、やっぱり上流の情報をうまく取りにいっていますよね。
居酒屋で会社や上司の愚痴を言い合ったりしていても、そこには質の高い情報はないわけですし、自分が普段付き合う仲の良い5人の平均年収であなたの年収も自然と決まってしまいます。だからそういう面を意識して人と違う行動を毎日少しずつでもしていかないとマズイですよね。
日本は沈みゆく運命にある国なのか!?
世界の先進国から今、日本がどういう風に見られているかをご存知ですか?
一言で言ってしまうと「沈みゆく国」と思われているのです。日本の人口は2008年をピークに減り続ける一方で、2050年までにはブラジル、インドネシア、ロシア、メキシコなどにも人口を抜かれると予測されています。一説では、2100年までには今の人口の三分の一以下の4000万人前後になるとも言われています。
人口が減るという事は商売をする上での顧客が減っていくわけですから、お金の動きが少なくなります。そうすると経済は停滞します。
また、圧倒的な高齢化も日本の没落イメージに拍車をかけています。高齢化が進むという事はビジネスの生産性が落ちる事を意味しますから、「沈みゆく国」とみられてしまうのもあながち間違いではないのです。
そう考えた時に、日本の将来がどうなるかという事に対して、多少なりとも悲観的なイメージは持っておいた方が良いでしょうし、個人個人が何をしておくべきかを考えた時に会社や国に頼るのではなくて個人で稼ぐ力を身につけておかないといけませんし、僕もこの部分はまだまだですが、今後はあらゆる場面を想定して資産を分散しておく事も重要でしょう。
リスク分散をする、安定を求めるという意味でも最も重要な事は、どのような状況になろうとも自分の力でお金を生み出すスキルを持っておく事です。そしてもっと言えば、早いうちに稼いでしまってそのお金を「価値が変わらないもの」「価値が減らないないもの」に変えておく事かもしれませんね。まあこのあたりの話をしだすと別のテーマになってしまうのでここでは割愛します。
とにかく、
「アフィリエイトは小銭しか稼げない」
「副業解禁」
なんて言っている場合ではないという事です。
サラリーマンだろうが何だろうが、これからは全員が自分のビジネスを行って収入源を持つべきだという事ですね!
