経営コンサルタント志望者がMBAの資格や転職以上に考えるべき事

経営コンサルタント転職

 

働く男性の中でも特にこれは「キャリア志向」の強い人間に見られるんですけど、経営コンサルタントになりたいという男性は意外に多く、新卒中途関わらず人気が高い職種です。

・なんとなく響きが横文字でカッコいい職業な気がする
・最低でも年収1000万円はとれる高級取りなイメージがあるから
・がめつい営業をするわけではなくデスクワークだから
・「経営コンサルタント」と言うだけで合コンでもてそうだから
・なんとなく経営コンサルタントになって独立起業できそうだから

だいたいこのような安易な理由で経営コンサルタントに憧れる男性は多いです(笑)

響きがカッコいいとか合コンでもてそうだからという理由はさておき、やはりデスクワークが多そうだというイメージがあるから、経営コンサルタントを志望する学生や、転職でなんとかしてコンサル業界に転がり込みたいと考える男性は少なくありません。みんなやっぱり、ノルマのある泥臭い営業職はやりたくないんでしょうね。男性であれば知的でスマートな仕事に一度は憧れたりするもんです・・・

ですが実際問題、中途でボストンコンサルティングやアクセンチュアなどの有名コンサルティングファームに転職する事はかなり狭き門になっていますし、コンサル業界未経験の人間が経営コンサルタントになろうと思ったら、今までに他業界でかなりの業績を残して来た方か、地頭が相当良い方でない限りコンサル業界に転職できる確率はほぼ0に近いでしょう。新卒でコンサルティングファームに入社できる学生ですら、東大・京大・一橋・早慶などのごく一部の有名大学卒の学生に限定されるのですから。

それでも新卒、中途に関わらず経営コンサルタントを志望する人は未だに多く、彼らがよく気にするものに、MBAや中小企業診断士などの「資格」にまつわるものや、コンサル業界専門の人材紹介会社や求人サイトなどの「転職」にまつわるものがあります。

経営コンサルタントに憧れる男性達はみんな、必死になって資格をとったり良さげな人材紹介会社に登録したりして、コンサル会社への就職に備えるわけです。

ですが、彼らに言いたいのは一度視野を広げて考えてみてはどうですか?という事です。

 

1.何のために経営コンサルタントになりたいのか?

これです、まずはこれを考えて欲しいんです。

経営コンサルタントになろうと考えた時、コンサルティング会社に「会社員」として入社するのか、自分でコンサルティング会社を立ち上げるのか、という2択になると思いますが、世の中の多くの人は後者の方法は鼻から頭にない(というか分からない)方が多いので、必然的に前者の「サラリーマンとして経営コンサルタントを目指す」道を模索します。

その場合、何のために経営コンサルタントになりたいか?をよく考えてみて下さい。

僕の友人に外資系の某コンサル会社で働いている人間がいるのですが、まあありえないくらいの激務だそうです。イメージとしては1年中会社にいるような感じで、休日もあるのかないのか良く分からないそうなのですが、周りの人もみんなそれは当たり前だという感じで、そんな風な社風を疑問に感じているような人間はそもそもコンサルティング会社には存在しないという事です。ブラックどうこうよりも、そういう体質の業界なのです。

なのでまずはそれを良いと考えるかどうかでしょう。

確かに結果を出せる人間であれば年収は1500万円ほどは貰えるようになるらしいのですが、プライベートもクソもありません。お客さんに頭を下げる事もなければ、知らないビルの上から下まで飛び込み営業する事もないかもしれませんが、連休で旅行にも行けなければ金曜の夜に合コンにも行く事ができないわけです。子供と一緒に遊びに行ったりして家族の思い出を作る事もできません。

「こういう人生をはたして数十年間送りたいのかどうか」という問題でしょうね。

 

2.自分1人で経営コンサルタントをやった方が早いだろうという件

多くの男性ははなから頭にないのですが、サラリーマンとして経営コンサルタントになる事よりも、自分1人で経営コンサルタントになった方がよっぽど稼げます。かつ、時間も勤務時間も自由です(笑)

経営コンサルタントになるって、MBAや中小企業診断士などの何か難しい資格を取らないとダメだとか、歴史のある有名な会社に入社しないとダメだとか思っている人はめちゃくちゃ多いのですが、そんな事はありません。あなただって今日から名乗れば立派なコンサルタントです。「経営コンサルタント 山田太郎」なんて名刺も用意した日には、もう肩書もある立派なコンサルタントです。

大切なのは資格や会社に入る事ではありません。いかに「お客さん」を集められるかです。

あなたのアドバイスや助言を求めて人が集まるのであれば、それはもうあなたは立派なコンサルタントなんですよ。僕の知り合いにはコンサルティングをフリーでやっている方はたくさんいます。月の中で数日だけ仕事をして年収1000万は超えたりです。みんなそれぞれ、お客さんに必要とされているからこそ自立できているのです。経営コンサルではありませんが、女性の例で言うとファッションコンサルタントなんかをやっている方もいますよ。

目の前のお客さんが求めているものは膨大な資料の山でも難しいエクセルを見せられる事でもありません。本当に経営に効果のあるアドバイス、売上が上がるマーケティング方法を求めているのです。だからこそ、そんなアドバイスをするのには資格なんて不要なのです。

よくMBAや中小企業診断士の資格を3年も4年もかけて取得する人もいますけど、時間がもったいないと思うのもそうですが、彼らに大きく抜けているのは“集客の視点”です。資格さえあれば独立開業してお客が集まると思っているかもしれませんが、そんな事は一切ありません。売上をあげる上での肝心な部分が抜けているのです。まあ実際、MBAや中小企業診断士の勉強の中で財務会計などの知識は学んでも実際のビジネスの現場に即した対処法は経験できない時点で問題なんですけどね。

ビジネスで最も重要なのは集客です。集客ができてこそ売上があがるのですから。この辺りの感覚がサラリーマン意識だとなかなか実感覚として湧かないものです。

更に言えば、資格をとったところでそれは他のコンサルを目指す人達と差別化できたことにはなりません。サラリーマンとしてコンサル業界を目指すのであれば、むしろMBAや中小企業診断士の資格を持っている人の方が普通でしょうから。

つまりまとめますと、「集客する事を最大限頭に入れて活動していけば、経営コンサルタントとして活動していく事はそんなに難しい事ではないですよー」「可能性が0に近い経営コンサルへの転職よりも、もっと現実的で、かつ大きく稼げる方法がありますよー」という事をお伝えしたかったのです。

経営コンサルタントを目指す方々の参考になれば幸いです。