注文住宅の相場と完成までの流れを日本一分かり易く解説!

注文住宅流れ

「衣」「食」「住」というのは生きている限り僕らに一生ついて回るテーマです。この3つの中でも、こと「住」に関しては、家族構成の変化や年収の変化によってその都度考え方が変化していくものですね。

家を購入する事を考えた時、僕の周りにいる人達は経営者層なども多いのでマンション購入派の人が多いのですが、僕のように一軒家派の人も世の中には多いでしょう。どちらにもメリットとデメリットがありますから、各々が何を優先事項に据えるかによって自由に決定すれば良いだけです。

この記事では、「今、注文住宅の建設を考えているんです!」という注文住宅の超初心者の方に向けて、注文住宅を建てるためにはどのような知識が必要なのか、費用の相場はいくらくらいなのか、完成までの流れはどのような感じなのか?をシンプルに分かり易くまとめました。

なぜこんな記事を書くのかというと、ネットに出回っている記事って、ごちゃごちゃしていて分かりづらい余計な記事が多く、まだ注文住宅を検討している初心者にとっては、本当に必要な情報がすっと入ってこないと僕自身がそう感じたからです。

そこでせっかくなので、自分の体験談をブログ記事にしてしまいました(笑)

またこの記事は、先日僕が実際に新宿のスーモカウンターに足を運び、そこの女性担当者さんに聞いてきた対話内容を元に書きあげましたから、まずは注文住宅を建てるまでの全体像を把握する上では非常に参考になるかと思います。

マンション購入派の方も、比較対象として参考にしてみて下さい。

新宿のスーモカウンターに行って話を聞いてきました

「自分で調べるよりも、プロに聞いてしまった方が話は早い!」

そんな思い付きから、新宿のスーモカウンターに注文住宅に関する話を聞きに行ってきました。

新宿駅から徒歩すぐの新宿エルタワーというところに、新宿のスーモカウンターは入っています。

スーモカウンターはご存知の通り、リクルートが昔からやっている信頼できるサービスですね。

平日の昼間なので、受付で内線電話にかけても誰もいないようなので、しばらく椅子に腰かけていました。あ!昼休みだからいなかったのかもしれません。

しばらくすると中からお姉さんが出てきてくれ、個別ブースに案内されます。ヒアリングシートを記入して下さいと言われ、お姉さんはまた去っていきました。

僕は超速スピードで入力を終えます(笑)

よし、完了。

ちなみに、僕が今回話を聞いてきたのは『1000万円台で家が建つ!?注文住宅価格まるわかり講座』というセミナーでした。ただ、セミナーとは言いつつも、行った際には予想通り僕しかいません(笑)営業されたりとか、提案されるのはウェルカムな僕としては、有り難い事に個別対応をしてくれるので、お陰さまで色々と自由に質問ができました。

まあでも、個別の方が良いですよね。収入の話とか、普通は大きな声では言えないですからね。

結論から言うと1000万円台で注文住宅が建つ事はないのですが、初心者の人向けに、必要な事は懇切丁寧に説明してくれますよ。

建築会社選びと土地探しは同時並行で行うべき!

まず大前提として、注文住宅を建てるためには「土地」「建物」の両方が必要です。既に自分や親族などが所有している土地に家を建てるという人は土地を探す必要はないのですが、そうでない大半の方は建物と一緒に自分達が住む土地も探さないといけないのです。

そして多くの人は「土地を選んでからそこに建物を建てる」という流れを考えているのですが、スーモカウンターのベテランお姉さんが言うにはこれは大きな間違いだそうです。

スーモカウンターのお姉さん
みんな、土地を探してから物件を探そうとするんですけど、実は同時進行の方が良いんですよね~!
ENOMOTO
え?そうなんですか?それは、その方が早く家が建てられるからとか、スピードの問題ですか?
スーモカウンターのお姉さん
いえいえ。確かにそれもありますけど、本当に自分達に適した不動産会社なり、建築会社に巡り合うためです。
ENOMOTO
はあ…どういう事でしょうか?もうちょっと詳しくお願いします。

土地探しをする3つの方法

僕らが注文住宅を建てようと思った時、建築を依頼する会社選びと土地探しを同時並行で行っていくかどうかはさておき、とにかく土地がないと家は建てられませんよね?

だから土地を確保しないとどうにも始まらないわけですが、土地の探し方には大きく分けて3つの探し方があります。

  1. インターネットを利用して自分達で探す方法
  2. 不動産会社に探して貰う方法
  3. 建築会社に探して貰う方法

この3つです。

それぞれの方法にメリットとデメリットがありますから、1つずつ紹介していきましょう。あくまでも、初心者目線で分かり易くいきますね。専門用語とかは一切使いませんので、ご安心を!

1.インターネットを利用して自分達で探す方法

この方法のメリットは、なんといっても不動産会社や建築会社に依頼しませんから、営業をされる事もありませんし、気楽にのんびりと探せるというのがメリットです。

ただしデメリットの方が大きく、探せるのは例えばインターネット上に出回っている情報という事になりますから、これは誰でも探せる情報であり、売れ残った土地しかありません。最悪の場合、外れくじを引いてしまう可能性もありますよね。

不動産の知識や経験のある方であれば良いですが、個人的にはあまりオススメの方法ではありません。

2.不動産会社に探して貰う方法

では、次です。不動産会社に土地を探して貰う方法です。

この方法のメリットとしては、不動産会社は文字通り土地を見つけるプロですから、良い情報をたくさん持っています。もちろんインターネットに出回らないような掘り出し物情報も抱えているでしょうから、色々と提案して貰えるでしょう。

逆にデメリットとしては、不動産会社が直接注文住宅を建ててくれるわけではなく、建築会社をそこから更に探さないといけないという手間がかかります。

そうなると多くの場合、不動産会社と提携している建築会社を紹介して貰うのが一般的ですから、自分達が建てたい注文住宅の希望に沿えないような建築会社に当たってしまう可能性もあるのです。

3.建築会社に探して貰う方法

建築会社に土地を探して貰う方法として、まずメリットとしては信頼のできる建築会社が1社見つかれば、土地探しから注文住宅の建築まで、全てを一括で依頼する事ができるという事ですから、コミュニケーションもスムーズにいき、煩雑な事務手続きなども減るでしょう。

ただ注意しないといけない事は、建築会社は土地を探すという点においては完全なるボランティア作業です。それ自体では利益にならないのです。それでも土地を探してくれるのは、その後に建物を建てて貰えれば大きな利益になるからです。

そういった前提があるので、建築会社に土地探しをお願いすれば、もう建築もそこの会社に依頼しないといけないというのが暗黙のルールなのです。本気度が見られないお客さんに対しては、建築会社さんもわざわざボランティアなので真剣に土地を探してはくれないという事を頭に入れ、誠意を示さないといけませんね。

これら3つの方法の中から、だいたい多くの人は不動産会社に依頼をするか、建築会社に依頼をする場合になるでしょう。

これらを踏まえた上での僕の個人的なおすすめの方法としては、雑誌やインターネットなどで情報を得て、自分達が建てたい注文住宅のイメージを形にしてくれるような建築会社を先に3~4社ピックアップするという事です。

一つ注意点としては注文住宅を建てようと思った時に、情報を仕入れたいと思って展示場やショールーム見学に真っ先に行ってしまう人達が多いそうなのですが、実はこれは間違いです。

まず最初にしなければいけないのは、自分達の注文住宅に対する要望や計画を整理する事です。資金計画や、条件の整理、デザインを含めた新しい住まいのイメージ作りをしないといけないのです。何よりも夫婦でじっくり話し合うのが先決ですね。

これをしないで展示場やショールームに行ってしまっても、全てがそりゃあ良く見えますから、どこの建築会社も素敵に思えてしまうものです。

そしてまた、展示場やショールーム見学の場には凄腕の営業マンがスタンバイしていますから、まだ決定するつもりはなくても強引なクロージングで営業を仕掛けられるのは当たり前ですから、ちゃんとした意図を持って行かないと営業マンに流されてしまうのです。

スーモカウンターのお姉さんも、条件に合う建築会社さんを紹介してくれると言っていましたので、スーモカウンタ―をまず最初に利用してみるというのも1つの選択肢です。

「調べれば調べるほど、いっぱい会社があってよく分からないよ!」という人は、もうスーモカウンターなどの信頼できる紹介会社で良さそうな建築会社を数社紹介して貰い、その会社の展示会やショールーム見学会などに行けば良いでしょう。

ただし展示場などに出展しているのは資本力のある大手企業が大半で、小さな町の工務店などは展示場には出店していないでしょうから、小規模な建築会社さんが良い方はショールーム見学会だけに行く事になりますね。

見学会などに行って実際に話も聞き、一番良いと思った建築会社に、土地探しと建築依頼を合わせてお願いしましょう。

注文住宅でも期間は半年~1年で意外とすぐに完成する

注文住宅の建設を検討している方にとって、実際に注文住宅ができるまでの流れや期間なども気になる項目ですね。

住まいが完成する日取りの目安が分からないと、家族全員の予定を調整したりできませんし、最適な時期での引っ越しの計画が立てられないですからね。

ですが、案外注文住宅も走り出してしまえば意外と早くできてしまうものです。

建築会社選びが終わったら、その建築会社の担当者とプランの詳細やインテリアの打合せ、ローンの本申込みなどをしていくのですが、この打合せ期間は一般的に2~3か月で済んでしまう事が多いそうです。

打合せ期間が終われば工事に入っていくのですが、およそ4~6か月で注文住宅が完成してしまいます。ですから、建築会社が決まったところから1年もかからずに住まいが完成してしまうという事にもなりますし、全てがとんとん拍子に進めば最速で半年くらいではできてしまう事になるのです。

注文住宅を建てる流れの中で一番肝心なのは、最初に建築会社を選ぶ前の夫婦での計画立ての部分ですね。ここがあやふやなままで進んでしまうと、建築会社や担当者任せになってしまうので、自分達が納得できる住まい作りができません。まずは将来の事をしっかりとイメージした上で、自分達の要望を優先順位をつけて整理するようにしましょう。

注文住宅の建物価格の相場は?

多くの方が一番気になるのが、注文住宅の相場価格ではないでしょうか?まだ注文住宅の検討を始めたばかりの方は建売住宅と比べてどれくらいの差があるのか、知らないという方も少なくないかもしれません。

注文住宅の価格は、「建物価格」「土地価格」の合計で決まります。土地価格はそれこそ場所によって大幅に変わりますから、相場のようなものはありません。ここはあなたが購入したいと考えている地域でまずは情報を収集するしかありません。リクルートのSUUMOなどでも検索できますから、ネットで検索してみると良いでしょう。東京都の条件の良い場所などではビックリするような坪単価が出てくると思います(笑)

土地の価格はピンキリなので、ここではいったん横においておきます。

土地を探して貰うのは建築会社さんに任せて良い場所を提案して貰うとして、知っておかなければいけないのはどちらかと言うと建物価格の方でしょう。

建物価格の総費用は本体工事費、付帯工事費、諸費用の合計となる

注文住宅の建売価格の総費用は3種類の費用の合計ではじき出されます。その3種類の費用とは、本体工事費付帯工事費諸費用です。

付帯工事の主な内訳は、基礎補強工事、解体工事、屋外電気工事、屋外給排水工事、ガス工事、外構工事、造園工事、証明、カーテン、エアコン設置などで、諸費用の内訳は登記費用や引っ越し費用などです。

本体工事費は会社、土地面積、工法などによって大きく変わりますが、付帯工事と諸費用に関しては注文住宅の規模が同じくらいであればさほど変わる事はありません。

ちなみにそれぞれの総額に占める割合は一般的に、本体工事費が全体の70%付帯工事費が全体の20%、諸費用が全体の10%です。

ここで一点、注文住宅の初心者が注意しなければならないのは、よく不動産会社などで「一坪●●万円」と売り出されている土地があるのですが、その価格は付帯工事費や諸費用が含まれていない価格である事が大半なのです。

安いなと思ってよくよく話を聞いていくと、本体工事費だけの話であるケースも多く、商談が進んでもうあとには引き返せない頃にその事実が発覚しないように最初から注意しないといけません。

では本題に戻りますが、注文住宅の場合の費用の最低価格は1坪40万円(本体工事費)が最低ラインです。この40万円というのは本当の「最低価格」で、例えば小さな工務店に依頼した場合の価格と言えます。建築会社の大小によって大幅に変わってきて、大手の建設会社に依頼すると最低でも1坪70万円はみておかないといけません。

例えば小さな工務店に依頼先を決めて注文住宅を作るとなると、仮に土地の面積を30坪とすると、最低価格の40万円×30坪で、1200万円が本体工事費の最低ラインです。

これに、付帯工事費と諸費用が加わりますから、1200万円+400万円+200万円で合計1800万円は最低でもかかる計算になりますね。

ただし一般的に言われているのは、注文住宅を作る場合の価格は最低でも2000万円~くらいはみておきましょうというのは言われています。

建築会社を大手建設会社を選んだ場合は、1坪の価格が平気で2倍以上になりますから、相場を考えるのであれば当然2000万円よりは断然上がってくると言えるのです。

総予算から建物価格を引いて土地費用を算出する

建物価格の検討がついたら、あとは自分達が出せる総予算から建物価格を引いて土地費用にあてられる金額を考えます。

青天井に予算を出せるという方はあまりいないと思いますので、やはり、予め決まっている総予算から建物価格を引いて、残った金額から妥当な土地を探すという感じになるのです。

総予算が7000万円で、注文住宅で3000万円かかるんだったら、「土地は4000万円以内に抑えないといけないなー」という感じで考えます。

注文住宅を建てる際の頭金とローンの相場

注文住宅を建てる際の支払い方として、基本的には土地費用と建物費用を一緒にしてローンで考えていくのですが、「頭金をいくら支払うべきか?」という問題も出てきますね。

これも本当に何を優先事項に考えるかで全く変わってきますから、一概に「こうするのが良いです」と言う事はできません。頭金を多めに支払う方が良い方もいれば、少なめにした方が良いという方もいます。中には頭金だけで一括で払うという方もいますけどね。

一つ言えるのは、一般的には総費用の10%程度を頭金で支払う方が多いようです。総費用が7000万円であれば、最初に700万円を払い、残りの金額でローンを組んでいくという事ですね。

まとめ

いかがだったでしょうか?

夢の注文住宅の建設を検討し始めた方に、分かり易く丁寧に、知りたい要所だけをかいつまんで説明しました。

是非マイホーム作りの最初の一歩として、参考にしてみて下さい。

 

こちらの記事を読んで頂いた方には、下記の記事もよく読まれているので、頭金作りの参考になれば幸いです。

インターネットビジネスの存在を知っている時点で儲けもの