第二新卒の身として転職先を探している就職活動中の若者が、知っておいた方が良い事を書こうと思います。
まあ、第二新卒として転職活動をしている時点で本人は「就活に失敗した」と思っているわけですから、なかなか気分は晴れない事だと想像できます。
そんな暗い気持ちに追い打ちをかけるようで申し訳ないのですが、まず大手企業や名前の通った有名企業に第二新卒者が好条件で転職できる可能性はほとんどないと言って良いでしょう。
東大卒や京大卒などの高学歴、TOEIC900点以上、留学経験、高校野球で甲子園出場など、ぱっと目を引く凄い経歴でもない限りは、まずは大手企業が使えない第二新卒を採用する事はないからです。
ですから第二新卒で再就職を目指す若者は、就活時に多くの学生が憧れるような大手企業に転職できるはずもなく、結局は妥協してそこそこの中小企業に転職する事になるのです。
企業はバカではありません。
いかなる事情があるにしても、新卒で入社してすぐに辞めるような学生を安易に採用するわけがありませんよね。人事担当者の立場になって考えてみれば分かる事です。
ですから、第二新卒として転職活動(第二新卒に関しては就職活動と言った方がしっくりきますね)をする若者は、即戦力者が利用するリクナビNEXTやマイナビ転職ではなく、『第二新卒ナビ』『いい就職.com』などのかなりマイナーな求人サイトを利用する事になるのです。
でも、企業に再就職したい第二新卒の若者は、もはやそういったマイナーサイトに片っ端から登録していって面接を受けるしかありませんよね。
人材マッチングのリクルートエージェントやマイナビエージェントなどはとてもじゃないけど、第二新卒者は経験が不足し過ぎていて利用できないですし、スキルや経験が無い人材にとっては転職って想像以上にハードルが高いんですよね。新卒の時には気が付かなかった事でも、いざ会社を辞めてみたら第二新卒者は現実を思いしらされる事になるわけです。
でも、新卒で入った会社を辞めてしまったのですからもう仕方ありません。前を向いて現実を直視し、次なる人生プランを設計しないといけませんね。
第二新卒者は転職活動前に、理想の将来像を描いてみるべし!

第二新卒として転職活動をする前に、一度自分の理想の将来像について考えてみる事をおすすめします。そうでないと、また転職先の会社をすぐ辞める事になってしまいかねませんからね!
そのためには「なぜ?」をたくさん繰り返して自問自答してみると良いかもしれません。
1つのお題に対して、最低でも3回繰り返してみると良いです。
例えば・・・
「なぜ大企業に入りたかったのか?」 → 「給料が良いから」 → 「なぜ給料が良い会社がいいのか?」 → 「欲しいものがたくさん買えるし貯金もできるから」 → 「なぜ貯金がしたいのか?」 → 「いざという時に安心だから」
といった具合にです。ここでは、嘘をつかずに本心のままに自答してみるべきですね。その方が、自分自身が本当に求めている答えにたどり着くからです。
上記の例で言うと、なぜを繰り返す事によって「安心を得るために貯金がしたいから大企業に入りたい」という本音が見えてくるのですが、これは安心を得るという点では大企業だっていつ潰れるかも分かりませんし、あなたが仮に大企業に入ったってリストラされない保証はどこにもないわけです。
ですから、別に大企業にこだわる事が本来目指すべきところではなくて、自分自身でお金をいつでも稼げる力をつける事こそが、あなたが本当は実現したい将来像だという事が分かってきたりするのです。
ですから、「なぜ?」を最低でも3回繰り返すクセをつけて将来について深く考えてみる事をおすすめします。
10年後の君にとって第二新卒の今の悩みは鼻くそみたいなもの

人生、なんとかなるものです。
10年後、20年後、あなたがどこで、誰と、どのような暮らしをしているかなんて、誰にも分からないものです。ましてや、どこでどんな仕事をしているのかなんて、分かるわけがありません。田舎で農業をしているかもしれませんし、もしかしたらも十分なお金を稼いでセミリタイアして、既に働いていないかもしれませんしね。
だから、就活に失敗したくらいで深く落ち込んだり、第二新卒という立場になってしまって就活や転職をどうしようか…お先真っ暗だとクヨクヨしたってしょうがないのです。もう、なるようにしかならないわけです。
でも、ぶっちゃけどうだってなるのが人生だと私は思います。
どんな仕事にもそこには携わる人の誇りがあり、それで大切な家族を守っている人がいるわけです。
転職サイトに載っている企業に入社する事だけが全てなのではなく、もっと広い意味で“たった1回きりの人生を楽しむ”という広い視野を持って生きていけば、実は様々な悩み事はたいした悩み事ではなくなってくるのです。ぜひ、大きなくくりで考えてみて下さい。
今あなたが抱えている大きな悩みは、10年後や20年後のあなたからしたら鼻くそみたいなものなのです。
その証拠に、10年前の悩みを全てリアルに覚えていますか?ほとんど覚えていないですよね。
だから、あなたは理想とする将来像に向かってただ好きなように進んでいけばいいのです。そうすれば道は自然と開けてくるようになっていますから。
楽しんでいきましょう!
