コンサルティングを行っている中で、ライフプランの相談をされる事がたまにあります。
つまり、今後の人生をどのような計画を立ててどう生きていけば良いのかという、ざっくりと言えばそういう相談です。
もちろん、何歳くらいで人生の最愛のパートナ―を見つけて結婚をし、何歳くらいで子供を授かって、何歳くらいで家を建てて、何歳くらいで仕事を辞めて・・・という“自分自身の希望”みたいなものは誰しもあるのかなと思います。
だから、それに沿ってライフプランを設計してみたり、ライフプランの中でも特にお金に関するシュミレーションを厳密に行おうとする方も多いです。
特に正確がしっかりしている真面目な方ほどその傾向にありますし、マンションや家を買う時に金融機関の住宅ローンを使う方が大半だと思いますが、その際にライフプランのシュミレーションをして、それに則った35年の支払い計画を立てる方も多いものです。
だけど、まあ住宅ローン等のお金の支払い計画はさておき、ライフプランってそこまで厳密に立てても意味がないと僕は思います。
なぜなら、今の時代はもう、昔みたいに定年までずっと同じ会社で勤めあげるという働き方ではなくなりましたし、「定年までずっと同じ会社」の代表格である公務員でさえも、今の時代はどんどん公務員を辞めて独立起業する人も増えているからです。
例え自分自身では同じ会社にいたくても会社や時代背景がそれを許してくれないケースも出てくるでしょうし、ましてや収入面でも右肩上がりに増えていくという安定した時代ではなくなっています。
下手したら同じ会社にいても年々収入が下がるなんて事もあるでしょうし、ずっとサラリーマンやOLとして過ごす人であっても、転職する事がもはや当たり前の時代になっています。
だからこそ、そんな不確定要素たっぷりの未来の事を今から予想するなんて不可能ですし、そんな不確定な未来を前提としたライフプラン設計や支払いシュミレーションなんてほぼ意味がないのです。
家やマンションを買って住宅ローンを組む際によく相談役としてファイナンシャルプランナーが登場したりしますが、あれだって、相談するファイナンシャルプランナーの考え方に大きく左右されてしまいますよね。
このように、ライフプラン(人生設計)を誰かに相談するのはもちろん良い事ですが、相談する相手を間違ってしまうと本当に悲惨です。
相談した相手が完全なるサラリーマン思考の持ち主であった場合は、やはりサラリーマン的な考え方を押し付けられてしまうかもしれませんし、独立起業をして力強く生きている方に相談した場合も、その影響をもろに受けたライフプランを提案されるかもしれません。
だからここで重要なのは、まずはブレない自分軸をしっかりと持つという事でしょう。あなたは誰かに相談して立てたライフプランがその通りに行かなかった場合、それを相談した他人の責任にするのですか?できないですよね?だから、自分の人生には自分でしっかりと責任を持たないといけないのです。
自分の人生なんだから自分で人生をデザインするという意志をしっかりと持ち、その上で人生計画を立てていくという事です。しかもその人生計画も、大ざっぱな計画を立てるのは良いでしょうが、5年先や10年先の人生なんてどうせ誰にも予想できない事なんですから、計画を立てても意味がない事は分かりますよね。
だからせいぜい、直近1~2年の人生計画だけしっかりと立てて、具体的な目標に沿って前進していけばそれで十分なんです。
僕が提唱しているのは、やはり自分の力で収入を得るスキルです。仮に周りがどのような状況になったとしてもお金をゼロから生み出すスキルさえ身につけていれば、案外人生は自分の思い通りにデザインできるものだと思います。
他人や会社に依存する人生ではなく、自分自身で切り開く人生にしたいものですね。
