知り合いの出版社の女性の方に聞いた話なのですが、昨今の日本でベストセラー本を出したいと思ったら、必ず下記の項目を満たさないとまず売れないそうです。
1:「そのままで良い」と諭すように言う事
2:「あなたは変わる必要は無い」とただひたすら言う事
3:具体的なステップは一切教えない事
要は、相手の行動や結果を変える必要は一切なく、いかに書籍の読者を気持ちよくさせてあげられるかが重要だという事でした。
確かに気持ちよくさせてあげさえすれば書籍を読んだ人もなんだか幸せな気分になれますし、「ああ…自分はやっぱり自分のままでいいんだ」って安心しますからね。
ですが、残念ながら売れる書籍と現実世界の話は全く真逆です。
自己啓発本をたくさん読むような人はたいてい頭でっかちで、上記のような言葉をかけられてバカ正直に安心するような人ですが、その一方で、実際に世の中で成功している億万長者や起業家達はそんな戯言には耳を貸さないで、ガンガン「行動」している人です。
わかりますか?
世の中は面白いもんですよね。いくら良い内容の本を書いたところで、正しい主張をしたところで、巧妙なマーケティングや広告戦略を仕掛けたところで、行動にフォーカスしてしまった人の本は大きく売れないわけです。
結局は多くの日本人が求めている答えは、「あなたはそのままでいいよ」という救いの言葉なのです。人間って変わる事は勇気がいりますし、パワーもいる事なので、多くの日本人はやはり心の底では「大変な思いをするなら現状維持でいいや」と思っているわけですね。
そして大切な事は、これを聞いてあなたがどう思うかだと思います。
あなたはどう感じましたか?
少なくとも僕は、「ああ馬鹿げているなあ。日本人はやっぱり右に倣えの農耕型民族だ」と思いました。
欧米型の自ら突き進んで行動して人生を切り開いていく狩猟型民族と違い、日本人はみんなで協調して結果を出そうとするのんびりとした農耕型民族なのです。日本人は人と違う事をする事を恐れるので、周りの様子を見ながら恐る恐る行動するから、結局たいして行動も結果も変わらずに年をとっていくのです。
僕が何が言いたいのかと言うと、もしも結果を出したければ、年収を変えたければ、救いの言葉なんか期待していないでさっさと行動して結果を変えていきましょうという事です。
