日本人は真面目で勤勉な人種で、働きアリみたいだと、海外の方達から皮肉交じりで指摘されることも多いです。
だって、スペインなどの海外では、会社員が昼寝をしたりするのが当たり前の風習がありますからね。日本とは大違いです。
実際、「俺は働きすぎだ」と自覚している日本人も多いでしょうし、日本では働きすぎて過労死してしまうなんていう、もはや信じられないケースまで頻繁に起きているわけです。
そんな中で自分の会社の習慣について疑問を持った人が、月や週あたりの労働時間の目安や、法律で定められている労働時間の上限、日本のサラリーマン達の平均労働時間を調べてみた事がある人も多いのではないでしょうか?
僕も少し調べてみました。
まず、日本法人の勤務時間については厚生労働省のページで定められています。厚生労働省の労働時間・休日に関する主な制度のページでは、
- 使用者は、原則として、1日に8時間、1週間に40時間を超えて労働させてはいけません。
- 使用者は、労働時間が6時間を超える場合は45分以上、8時間を超える場合は1時間以上の休憩を与えなければいけません。
- 使用者は、少なくとも毎週1日の休日か、4週間を通じて4日以上の休日を与えなければなりません。
と書かれています。
ポイントは、1日に8時間、1週間に40時間という部分ですね。
また、時間外労働の限度に関する基準も36協定というものの中で定められています。要するに、「残業に関する決まり事」のことですね。」
36協定で定められた延長勤務時間の表記を調べると、残業が長い場合でも下記の限度時間を超えないようにしないといけないという決まりがあります。
- 1週間:15時間
- 2週間:27時間
- 4週間:43時間
- 1か月:45時間
- 2か月:81時間
- 3か月:120時間
- 1年間:360時間
つまり、このように時間外労働や休日労働は必要最小限にとどめられるべきで、「この時間をオーバーして残業してはいけませんよー」という事になっているのです。
労働時間や残業時間に関しては、ざっくりまとめるとこんな感じで法律で決まっているわけです。
大半の日本法人は労働時間に関する法律なんて守っていない
先程紹介した、国で定められた労働時間や残業時間の決まりを目にし、「こんなの、短すぎでしょ!?自分はもっと働いてるよ!」と感じた方も多い事でしょう。
まあ、実際そうだと思います。
大半の日本法人はこれらの勤務時間に関する決まり事なんて守ってないですし、「そんなの関係ない」状態です。
このような国が定めた労働時間なんてきっちり真面目に守っていたら、企業は何も成果をあげることはできませんし、これは現場の事が何も分かっていない、ビジネスド素人の公務員が定めた基準ですから、守れるはずがないのです。
労働時間が長くのなるのは当たり前ですし、もちろん9時-17時などと、しっかりと時間を守って仕事をする事になっている会社員もいるかもしれませんが、そういう会社員はやはり低収入である事が一般的ですし、短い時間を会社に捧げるだけで済む代償として、収入も低くなるのが当たり前なんです。
「労働時間が長すぎる」「残業時間が長すぎる」「残業代が出ない」「休日出勤が多い」などなど、これらの愚痴は挙げだしらキリがないでしょうし、こういった愚痴は夜の新橋のチェーン居酒屋にいけば多くの人がこぼしている事なんですが、結論からいうと勤め人なんだからしょーがないというわけです。
嫌だったら、自分で会社をやるしかないでしょ、ということです。
勤め人である以上、高い給料を貰いたければ会社のために成果をあげることは必須です。そのためには時間を捧げる必要があるかもしれませんし、必ず代償は伴うのです。
労働者だけが良い思いをできるはずがありません。企業と労働者の間では、等価交換の法則が働くのです。
9時-17時勤務、残業もしません!っていうサラリーマンが、年収1500万円を貰えるわけがありませんよね。
コンサルティング会社勤務の僕の友人は、それこそ会社に自分の時間のほぼ全てを捧げていますが、それの引き換えにサラリーマンではトップクラスの収入を得ています。
もちろん話を聞くといつも大変そうですし、寝不足で大変だなーと思いますが、やはりこれは「意識の問題」もあるでしょう。
会社の待遇に対して愚痴を言う人とそうでない人、勤め人である事には代わりはありませんが、自分が得たい目標のために割切って主体的に仕事に取り組めるのか、それともただ”会社にやらされている”、”使われている”という低い意識しか持たず、永遠に愚痴を言い続ける人生を歩むのか。
自分がどのような人生を送りたいか、どういう人間でいたいのか、によって仕事に取り組む際の意識は変わってきますよね。
勤め人である以上、100%満足できる会社で働けることなんてありません。雇って貰う代わりに不自由は必ず伴います。
もしも本当の自由を手に入れたいんだったら、自分でビジネスをするなり起業するしかないわけですね。
会社の労働時間や残業時間に関して文句を言ったり不平不満ばかり言っている人は、考え方を変えてみる必要がありそうですね。
