世の中には「残業代が出ない!」「残業代が未払いだ!」と言って大騒ぎする方がたくさんいるみたいですが、僕はああいう方々を見ていると「痛いなー」と思わざるを得ません。
もちろん僕にもサラリーマンの時代がありましたし、いつも夜の22時や23時まで残業をしてもその数年間で残業代が支払われる事は一度もありませんでしたが、当時から残業代が出ない事に疑問を感じた事はありませんでした。
なぜなら、自分は時間単価で働いているという概念が無かったからです。
恐らく、自分でビジネスをやっている人は皆僕と同じ気持ちでしょう。
自分自身が永遠の“雇われの身”だと自覚し、そのような人生を死ぬまで続けると覚悟を決めているような方であれば、「残業代が出ない!」と会社に対してクレームを言うのも良いかもしれませんが、少しでも自分の収入を上げていきたいとか、資産を増やしたいという向上心を思っているのであれば、残業代云々を口にするのは恥ずかしい行為だと自覚しなければいけません。
それは、会社が決めた事に意見をするのが恥ずかしいという意味ではなく、「自分は時間単価で働くしか価値のない人間だ」と周囲に公言しているようなものだからです。
働き方、お金の稼ぎ方にはいくつか種類がありますが、その最も低次元の働き方が「何時間働いていくら」という時間単価で報酬を貰う働き方です。アルバイトやパートに多い報酬形態ですね。
要するに、人材の代わりのきく働き方ですね。その人じゃなくて他の誰かが代わりに働いても、何ら支障をきたさないわけです。
仕事ができる人間ほど時間単価ではなく成果に応じて報酬を得るようになっていきますし、自分の仕事にプライドや誇りがある方ほど「自分はそれだけの価値ある仕事をしている」という自負もあるでしょう。
時間単価で自分の仕事を自己評価しようとしている間は、いつまで経っても周囲の評価は上がらないでしょうし、ましてや自分の仕事の質も収入もあがっていく事はないでしょう。だから、そもそも根本的な考え方を改めないといけないわけです。
成果で仕事の結果を示そうと思えるようになったら、「1時間余計に残業をしたから残業代をいくらよこせ!」なんていう恥ずかしい言葉が口をついて出てくる事はないわけです。
もっとも、残業代が出ないとか、残業代を支払ってほしいなんて愚痴を言っている暇があるなら、その時間を副業をする時間に充てた方がよっぽど建設的です。
低次元の働き方のゾーンでいつまでもプラスαの何かを得ようとするのではなく、自分自身が1つでも2つでも上のステージに行き、高次元での収入の得方を模索しないといけません。
1時間働いて1000円の残業代を貰うよりも、1時間働いてこの先何年間にも渡って収入をもたらし続けてくれる仕組みを作った方がよっぽどよくありませんか?
文句を言う暇があったら、どんどん手や足を動かしてもう1つのお財布を持てるように努力した方が良いに決まっています。
こういう頭がない人は会社の給料、会社の残業代をあてにする以外に選択肢がないので、結局は無い物ねだりになってしまい、会社の上の人からも白い目で見られて自己評価を落としてしまいます。残業代を請求して良い事なんてありませんよね。
残業代が出ないんだったら、上司の目を気にして無駄に会社に残っているんじゃなくて、「お先に失礼します!」と言って潔く会社を出ればいいんです。
僕のブログやメルマガを読んで下さっている方は、間違っても「残業代がでない」なんて会社にクレームを言わないようにして下さいね。
